シーズーの身体に突然できてしまったイボについて、その原因や治療法についてお話していきたいと思います。
イボができる主な理由は加齢
犬にできるイボは人間の場合と同じで、年をとることで発生する傾向があります。いつものようにブラッシングをしていたら見慣れないイボが・・・と気づく飼い主さんが多いようですが、ほとんどの場合脂肪のかたまりなので基本的には心配する必要はありません。
一か所だけにできることもありますが、通常の場合複数個所にできることが多いです。場所は、首元、背中、脚の付け根、お尻の穴周辺などなど様々。
もちろん、悪性のイボの可能性もあるので、1ヶ所でも見つけたら念のため獣医に診せることをおすすめします。
良性だと処置してくれないことも
イボが良性か悪性かの判断は獣医に診せるとすぐにわかります。悪性の場合はしっかりと治療をしてくれますが、良性の場合は「そのまま様子見で」といわれることが多くあります。
イボは白髪と同じで老化現象の一つなので獣医もわざわざ犬に負担がかかるような処置をしないようです。
ただ、イボの周辺に炎症が起きたりしてワンちゃんが掻くことでつぶれて悪化するということもあるので、数が増えたり様子が変わったりしたらすぐに獣医に知らせるようにしてください。
良性と悪性の見分け方
素人目に良性と悪性を瞬時に見分けることはなかなか難しいですが、一般的には、赤や黒っぽい色をしていたら悪性の可能性が高いといわれています。逆に、良性のものは白や黄色が多いようです。
また、悪性のイボは、「進行が速い」「サイズが3cm以上ある」「皮膚だけではなく眼球や体内にもできる」とも言われていますが、このような場合でも良性であることが多々あるので一概には言えません。
悪性のイボも他の病気と同じで早期発見で完治が可能ですので、見つけたら早めに病院に行くことをおすすめします。
イボの治療は外科手術
イボは良性の場合も悪性の場合も外科手術になります(症状によっては中身を絞り出すこともあります)。良性の場合は基本的には手術は行いませんが、毎日の行動に支障をきたすようになると手術をします。
イボができるワンちゃんの多くはシニア犬なので体力面で心配があるかと思いますが、数が多くなければ局部麻酔も可能ですのであまり負担をかけずに手術を行うことができます。
シーズーはイボができやすい?
シーズー犬は割とイボができやすい犬種だとされています。7歳を超えたあたりから少しずつでき始めることが多いです。
できやすい場所は、背中、肛門回り、脚の付け根など。イボを少し引っ張ってみて皮膚と一緒に動くようであれば基本的に良性です。
しかし、引っ張っても骨にくっついているような感じで動かなければ悪性の可能性もあります。
イボ予防の食事
イボ予防に特化した栄養素というものはありませんが、免疫力や抵抗力を上げることでガンや皮膚病になりにくい体質に変えることはできます。
免疫力や抵抗力を上げる主な食材、栄養素は、発酵食品、オリゴ糖、ビタミンC、ビタミンE、動物性たんぱく質、オメガ3脂肪酸(青魚の油)、ミネラルなど。
まだまだ元気がいい時はいいですが、7歳を超えたら普段与えているドッグフードにトッピングして免疫力を高めておくことをおすすめします。
食べ物以外にも、ストレスをためない生活や、適度な運動などで免疫力、抵抗力を上げることが可能です。